2012年5月28日月曜日

学部1年生への研究紹介




5月28日は、基礎セミナーという学部1年生に対する導入教育の一環で、新入生へパワエレ研究室の研究紹介を行いました。

修士1年生の4名が対応してくれたのですが、トップバッターの岩本君を例に奮闘ぶりを紹介。

まず、電気自動車のしくみをホワイトボードで説明。



その後、非接触給電によるLED点灯の実演。



最後は、実際の電気自動車である電動カートの試乗。



そして、新入生に壊された電動カートは、皆で集まって修理。(笑)



研究室の皆さん、本当にお疲れ様でした。

こうやって色々なことを経験して、大きな人間に成長していって下さい。




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2012年5月26日土曜日

島根県の研究会、進路決定




5月24日は島根県の次世代自動車等技術研究会の一環で、パワエレ研究室の学生によるEV試乗会を開催致しました。

研究会参加の企業様相手に、皆で対応に四苦八苦する、の図。



対応頂いた学生の皆さん、お疲れ様でした。


ところで、来年度卒業予定の修士2年生の進路が決定しました。

今岡 淳  :ドクター進学
梅上 大勝 :ドクター進学
加藤 大貴 :豊田自動織機
河野 研太 :豊田自動織機
小林 政徳 :デンソー
塚本 英晴 :豊田自動織機
服部 文哉 :ドクター進学
吉国 厚  :マツダ

これで、一安心。
企業に行く人はあと1年、入社後は開発の即戦力となれるよう、専門知識はもちろん、知力、体力を養っていきましょう!




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2012年5月21日月曜日

東京海洋大学訪問記(2)




前回の続き。

東京海洋大学の木船研究室が管理する電気推進船に、実際に乗ってみます。

普段、なかなか見れないコクピット。
運転席の目の前にあるタッチパネルで船の状況のほとんどを管理できます。



動き出したところで、デッキに上がってみます。
風が気持ちいい。

隅田川の向こうには今話題の東京スカイツリーも見えています。



エンジン音がしないので、周りの波や風を、より身近に感じることができます。
上に貼ってある太陽光パネルは、制御用電源の充電用です。
さすがに、駆動全体をこのパネルの発電量でまかなうことは難しいです。

下は、もう1艘の電気推進船(漁船タイプ)に乗って、らいちょうIと並走、の図。



この、らいちょうIは、最大出力50kW弱、定常走行時には25kW程度だそうです。
片道30分程度の距離の場合、余裕で往復できるそうです。

最後に、お世話になった木船研究室の修士2年の皆さんです。



海の男、って感じです。
わざわざ船を出して運転してもらって、ありがとうございました。

そして、木船先生もお忙しい中、対応頂き感謝申し上げます。

色々な意味で圧倒された、東京海洋大学訪問でした。
うちも頑張らねば。





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2012年5月19日土曜日

東京海洋大学訪問記(1)




5月17日に電気学会調査専門委員会を東京海洋大学で開催しました。

今回、委員会のご対応を頂いたのは木船先生をはじめとする東京海洋大学木船研究室の皆様です。

東京海洋大学の建物は非常に古く、重厚感があります。
なんでも、関東大震災のすぐ後に建てられたものらしく、戦後はGHQの総本部だった建物らしいです。



構内には明治天皇が乗られて航海されたことから「明治丸」と呼ばれている重要文化財の船も保存してあったりします。



ちなみに、この明治丸で明治天皇が横浜に寄港されて処女航海を終えられたことを記念して設けられた祝日が、「海の日」だそうです。

そんな博物館みたいな構内を進んでいくと、東京海洋大学の港が見えてきました。
(もう、大学の港という時点で、訳が分かりませんが(笑))



奥の方に、2艘の電気推進船が見えます。

これが、東京海洋大学の電気推進船「らいちょうI」です。
隣は開発者の木船先生。
私の山口大学時代の同級生です。



電気推進船とは、電気自動車と同じイメージで、駆動動力がエンジンからモータに置き換わったもので、プロペラ等で動く基本は同じです。
そして、電気自動車と同じく、バッテリーが動力源ですので、こういった充電器が港に設置されています。



この充電器は、電気自動車用の急速充電器と同じもので、らいちょうIの満充電には20分程度、とのことです。
手前にぶら下がっているのが、充電用接続口です。


それでは、実際に乗り込んでみましょう。


・・・長くなったので、航海記は次回に。





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2012年5月10日木曜日

スイッチング電源の基礎講習会



6月14日、15日に、スイッチング電源における基礎講習会を東京都新宿区で開催致します。

14日は電源のディジタル制御に関する講習会。
15日は電源のトランスやインダクタの設計に関する講習会です。

企画は日本技術情報センター様で、開催案内はそれぞれの題名をクリックしてご確認下さい。


14日:パワーエレクトロニクス機器におけるディジタル電源制御技術の概要・開発動向
15日:パワーエレクトロニクス機器におけるトランス/インダクタの最適化設計


スイッチング電源のディジタル化が話題になって久しいですが、実際に、その性能の限界点や問題点等がクローズアップされることは少ないです。
14日はディジタル制御系の設計に関して、気を付けなければならない点について、包み隠さず(笑)お教え致します。
もちろん、前半ではアナログ制御の基本からしっかりお教えします。
簡単な電源の知識があれば、制御系の初学者でも対応できるように致します。
最後の方では、CPUの選定方法を含めた実用的なお話しも盛り込みます。
実際に、PFCとDC-DCコンバータをオールディジタル制御で動作させていますので、そのノウハウもお教え致します。

15日は、現在では電機業界で少なくなってきた磁気回路を扱えるエンジニアを増やしたい!という気持ちもあり、このテーマでの開催の運びとなりました。
ご支援頂いた日本技術情報センターの吉田様にはこの場をお借りして感謝申し上げます。
ご存じの様に、島根大学パワーエレクトロニクス研究室の最も得意とし、他に負けないと自負している技術分野として、磁気回路設計があります。
ここでも、スイッチング電源におけるトランス、インダクタに関する磁気回路の基本から丁寧にお教え致します。
さらに、島根大学パワエレ研究室の伝家の宝刀「トランスリンク方式」のインダクタ設計法をお教え致します。
これは普通のインターリーブ方式と比較して制御系等の他の部品を全くいじらず、コアを半分のサイズに置き換えることができます。
今、企業の皆様が市販されている電源のコアを、簡単に半分にすることが可能です。
その秘伝を教示させて頂きます。


今回の講習会は、沢山のスライドを映写する方式ではなく、ノートへの筆記をベースに進行して参ります。
頭に残らない沢山の情報より、本当に電源設計に必要な、本質的な”知恵”をお教えします。
ご参加頂いた皆様が、今後の長いエンジニア生活の中でその知恵を応用、発展させ、この国の産業界を復興させることができることを祈って。


日本の電機業界の、維新が始まります。
志のあるエンジニア志士達の参加をお待ちしています!




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2012年5月2日水曜日

IEEE-ECCE 2012に採択決定!




2012年9月15〜20日に米国のローリー(ノースカロライナ州)で開催される
IEEE-ECCE 2012に、3本の国際会議論文が採択されました!

1つは、新材料半導体デバイスのゲート駆動回路のもので、筆頭執筆は修士2年の梅上。
今、業界で一番話題の分野です。

2つ目は、電力変換器の磁気設計における設計法とコア形状に関するもの。
これは修士2年の今岡です。
昨年に続いて、連続で採択!

最後は、電力変換器の制御系の最適化設計に関する議論で、修士1年の桂が筆頭。
ドクタークラスでも採択が難しいと言われるこの世界最高峰の国際会議で、彼は学部4年生の研究成果で採択。

・・・桂はドクター行き、決定ですね。(笑)


一昨年は1件、昨年は2件採択されていました。
それが、今年は3件!

世界に認めてもらえるようになって、本当に嬉しいです。
特に、この3本は、全然分野が違います。
島根大学パワエレ研では、パワーエレクトロニクス分野における、
・磁気設計
・半導体デバイス
・制御系
を世界レベルで全て網羅できていることになります。

・・・思えば遠くに来たもんだ。(笑)

パワエレ研究室一同、今後もこれまで以上に頑張って参ります!


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