2014年7月29日火曜日

東京にて車載用電源に関する講演会を開催予定!(8月21日)


8月21日は東京・お茶の水の連合会館にて、電子ジャーナル様の主催によるHEV用パワエレ技術に関する講演会を開催します。

表題は「車載用電源の小型軽量化と高効率化★徹底解説~SiCとGaNの台頭による車載用電源の最前線を詳解~」です。
下記が詳細情報です。

【10:40~11:30】 1. ハイブリッドカー用車載用電源の最新動向
 1. 今後20年の自動車市場動向予測
 2. 現行プリウスの基本機構
 3. プリウス用PCUの徹底分解図説
 4. プリウス用EPS用電源
 5. プリウス用コンプレッサ用電源
 6. 電源から見たプリウスとカムリ・レクサスとの違い

【11:30~12:20】 2. 車両システムから見たPCUの重要性
 1. プリウス用PCUの基本構造
 2. プリウス用PCUの動作原理
 3. ハイブリッドカー用電源の進化過程(パワー&燃費)
 4. プリウス用PCUに使用されているパワー半導体
 5. PCU用パワー半導体の現状と課題

【13:00~13:50】 3. 車載用バッテリー充電器の基本と最新動向
 1. バッテリー充電器の回路構成
 2. PFC回路におけるワンコンバータとツーコンバータの違いと特徴
 3. バッテリー充電器の最新動向(IEEEなどの国際会議における技術動向)
 4. 小型化を実現するバッテリー充電器回路手法
 5. 高効率化を実現するバッテリー充電器回路手法

【13:50~14:40】 4. 車載用フルGaNバッテリー充電器
 1. GaN-HEMTの特徴
 2. GaN-HEMTの駆動方法
 3. 単相PFCコンバータへのGaN-FET適用事例
 4. LLC型DC-DCコンバータへのGaN-FET適用事例

【14:50~15:40】 5. フルSiC三相インバータ
 1. フルIGBTインバータとフルSiCインバータの性能比較
 2. フルSiCインバータにおける問題点
 3. フルSiCインバータの設計手法
 4. フルSiCインバータのモータ駆動評価結果

【15:40~16:30】 6. 48V系電源の基本と市場性
 1. 欧州における48V系電源の潮流
 2. 48V系電源に要求される性能
 3. 48V系DC-DCコンバータにおける回路構成
 4. 48V系DC-DCコンバータにはGaNかSiCか?


車載用電源の技術潮流は1年間で随分と変化しています。
今回は特に、充電器関係や48V系電源に関する最新動向を盛り込んでいきます。

普通のネットの情報ではなく、実際にこちらで独自に分解したプリウスの内部構造に関する紹介も、見物です。
(勿体ない・・・(笑))

あとは、GaNやSiCをどこで使ったら良いか分からない・・・とお悩みの方には、車載用に限らず、具体的な有効な適用アプリケーションをご紹介していきます。
既にお客様が付いているアプリケーションもありますので、ご興味があれば、そのままお客様の紹介もさせて頂きます。

講演会はもちろんですが、最後の1/4くらいは半導体分野と応用分野の商談会となる予定。(笑)

皆さん、東京でお会いしましょう!

最後は、コロンビアで食べたある日の夕食でお別れです。



CoCo壱番屋の全部食べたら無料カレー(1200g)を余裕で食べることができる私が、色々な意味で最後まで食べることができなかった料理です。(笑)


※ スイッチング電源技術シンポジウムでご質問頂いている皆様、今しばらく返信お待ち下さいませ。
※ 現在、20名を超える方々にメール頂いており、順に質問対応、会合の日程調整を進めております。
※ 申し訳ございません。


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2014年7月26日土曜日

コロンビア国立大学訪問記(8)


閑話休題。

今回の集中講義は、昇圧チョッパを解析、設計後、自分達で実機作成する、という内容です。

私がホワイトボードを使って説明後、



チームに分かれてワイワイと実機作成。



作りかけの昇圧チョッパ。



設計通り、10kHzの三角波が出力できて大喜び!



完成後は、後ろの机で動作チェック。
どうやってチェックしているかというと・・・



お馴染みの新幹線の模型です!
昇圧チョッパの出力電圧を可変させて、鉄道模型の速度を制御して遊びます。



基本的なチョッパの説明から、実機設計+動作確認までわずか3日間。
非常に優秀な学生達です。

彼らは日本が誇る技術の集積体である、ハイブリッドカーのプリウスや新幹線を見たことがありませんでした。
しかし、新しい技術を貪欲にキラキラした目で習得していく彼らを前に、この国の未来を背負う彼らに、少しでも力になれればと強く感じました。

そんなことを考えていたら、早速、来年も非常勤講師をやってくれ、とのオファーが来ました。
(2年連続は異例なことだそうです)

もちろん、喜んで快諾しました。

・・・ただ、あの微妙な寿司屋へ連れて行くのは、もう止めて頂きたい。(笑)


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2014年7月23日水曜日

コロンビア国立大学訪問記(7)


コロンビア国立大学での集中講義は8時から12時までです。
従って、午後が空くので、毎日どこかの観光地に連行されました。(笑)

よく分からない岩塩鉱山の教会に連れていかれたり



ボゴタ(コロンビアの首都、滞在中)の旧市街に連れて行かれて



鳩と戯れたり



変な日本料理店に連れて行かれて



何とも表現し難い寿司を食わされたり



と、毎日盛り沢山。

コーディネータのProf. Cortesも、ドクター2年のマルチネスとその彼女の家族も、気を遣って色々な場所へ連れていってくれました。
感謝です。

ただ、直接は言えなかったのですが、私は観光が嫌いだったりします。(笑)


それでは今日は、街中でフラッと入った美術館で、無料にもかかわらず、何故か適当な感じで展示されていたルノアールとモネに見入るドクター2年の今岡でお別れしましょう。



日本一、名画が似合わない男。(笑)


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2014年7月21日月曜日

コロンビア国立大学訪問記(6)


講義2日目。
同行スタッフの今岡が撮影してくれた講義の様子。

こうやってプロジェクタとホワイトボードを使って講義をしています。



それを聞く学生達。



講義前半が終了すると、実験室へ行って、実機作成。
皆、ワイワイガヤガヤと楽しそうに実験しています。



しかし、少し前までは、地球の裏側までやってきて、昇圧チョッパを実機作成するとは思いませんでした。(笑)

最後に、コロンビア学生の実験指導をしながら、電気学会C部門大会の仕事も並行して行う、ドクター2年の今岡で、今日はお別れです。(笑)




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2014年7月16日水曜日

コロンビア国立大学訪問記(5)


さて、講義が始まります。
講義棟に入ってみると、こんな現代建築みたいな雰囲気。



すごく綺麗です。
(コロンビアを舐めていました。(笑))

中でキャッキャ言いながら写真を撮影する島根大学パワエレ研の博士2名。



可愛そうに、この2名は講義とある内容のサポートにコロンビアまで連行されました。
後日、その内容も紹介します。

この講義棟の屋上には、オープンカフェも設置されています。
(まだ早朝なので、椅子と机は並んでいませんが)



清潔感があり、恵まれた環境が整備されています。

さて、講義が始まりました。

・・・

講義中は写真が撮れなかったので(当たり前か)、終わった後の雰囲気を1枚。



こんなセミナールームみたいなところで取り組んでいます。

終わった後に質問対応させられる、ドクター学生の2名。



初日が終わってみた感想ですが、非常に楽しいです!
34名も居る学生の反応も良く、皆で笑いながら講義を進めています。
招聘してくれたProf. Cortesも、「俺もこの大学で講義をしてみて、初めて講義が好きになったんだ!」と言っていました。

とりあえず、楽しい初日を終えることができました。

初日の帰りに、一番驚いた大学の馬と記念撮影。



地球の裏側は、パワエレ技術を必死に学ぶ学生達の熱気に包まれています!


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2014年7月15日火曜日

コロンビア国立大学訪問記(4)


講義初日。
宿であるホテル・サンパブロから歩いて5分で南門まで到着。
日本では考えられない様な厳しいセキュリティーチェックを受けて、大学構内へ入ります。

そこで最初に見えてきたのは・・・。



馬!
馬です!

農学部の試験用に飼育しているそうです。
もちろん、動物がいるなら、近くには獣医学科の建物もあります。



その隣には、理学部の建物も見えます。
雰囲気が良いです。



理学部の反対側には、スタジアムが見えます。



カマボコみたいな形のものは、バスケットボールのスタジアム。
その隣には、サッカーのスタジアムがあります。
恵まれた環境です。

構内を5分くらい歩くと、工学部棟が見えてきました。
コロンビア国立大学では、工学部が一番大きい学部だそうです。
全部で7棟の建物があります。
この棟は、工学部の講義棟です。



ちなみに、私の講義もここで行われます。
正面に行くと、こんな感じ。



左側の1階が入り口ですが、入り口付近に大きな垂れ幕がかけてあります。
(ちょっと見えにくいですが)

近くに行くと、今回の夏の集中講義の案内でした。



私の名前もありました。

さて、講義が始まります。
頑張ってきます!


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2014年7月14日月曜日

コロンビア国立大学訪問記(3)


朝起きて窓を開ければ、そこはボゴタのスラム街。(笑)



いや、このくらいはスラムって程でもないですが、夜中、パトカーの音はずっと聞こえていました。

しかしホテルのロビーはこの通りしっかりしています。
(セキュリティーの関係で、玄関のドアはカギがかかっており、ドアマンがその都度、カギを開けて入れてくれます。)



しかし、今日はドアマン達、仕事にならない様子。
何故なら、今日はワールドカップ決勝戦だからです。
ロビーに備え付けられたテレビから離れません。(笑)

ということで、私たちもサッカーパブに、サッカーを見に行くことに。

こういうサッカーサッカーした雰囲気のレストランです。



ここで、点が入りそうになったりすると、皆でギャーギャーと騒ぐ訳です。
ラテンだなぁ。



さて、今回、私をコロンビア国立大学へ招聘してくれたのはProf. Cortesです。
(写真の奥さんの横に居るサッカーユニフォームを着た人。この応援のためにやる気満々。(笑))



その隣は、アルゼンチンのSan Juan国立大学のProf. Molina。
彼は今回の集中講義の最初の講演者でした。

皆、日本のお土産を大喜びしてくれました。

明日から心機一転、毎日の4時間講義を頑張ります。
コロンビアの学生達に会えるのが楽しみです。


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2014年7月13日日曜日

コロンビア国立大学訪問記(2)


現地時間で7月12日深夜に、ボゴタにあるエルドラド国際空港に到着しました。
日本から、26時間!
地球の裏側です。

空港は綺麗です。



3年くらい前に改装されたそうです。

迎えてくれたのは、島根大学パワエレ研究室ドクターのMartinezと彼女のDiana。



Dianaの父親がホテルまで送迎してくれました。
(すごくいい人)

ホテルも、綺麗。



ホテルの窓から外を見ると、スラムっぽい風景が広がっています。(笑)



明るくなってから歩くのが楽しみです。
東南アジアのスラムは、有機的で活気もありますが、こっちのスラムは、ただただ、荒廃した感じです。

明日は、昼からMartinez達とワールドカップの決勝戦を見ることになりました。

・・・あの、そっちには全く興味がないのですが。(笑)


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2014年7月12日土曜日

コロンビア国立大学訪問記(1)


7月12日から21日まで、コロンビア国立大学での非常勤講師のため、コロンビアへ行って参ります。
講義案内は下記の通りです。

Aplicaciones de almacenamiento de energía eléctrica de alta potencia

今、成田で、あと2時間後に米国のダラス経由で出発します。
研究室の皆さんや家族への生存確認のため、ちょくちょく更新します。

最初の更新写真は、今回の私の荷物。



知っている人は知っていますが、私は1週間程度の出張の場合、書類かばん1つで行きます。
今回は冬服も入れなければならなかったので、ちょっと大きめのバッグです。
(いつも大学へ行くときに、お弁当を入れていく方のバッグ(笑))

大学時代のインドや東南アジアの放浪から始まって20年。
旅慣れて今では、ここまでシンプル化しました。(笑)

ですが、今回は初の南米。
それもコロンビア。
麻薬とゲリラの王国です。

無事に帰ってくることを目標として、頑張ってきます・・・。
では、行ってきます!


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2014年7月5日土曜日

テクノフロンティア2014に出展予定!


7月23日から25日まで、テクノフロンティア2014が開催されます。

実はここで、島根大学パワエレ研究室も出展します!

しかし、何を出展するのか、どこで出展するのかは、修士2年の学生に任せているので知りません。(笑)
多分、見せられそうなものとして(NDAの関係で)、SRモータをフルSiCで動かしたシステムとか、リチウムイオンバッテリとリチウムイオンキャパシタの併用電源システムとか、その辺りだと予想。
ご来訪頂いてからのお楽しみということで!

もちろん、以前のブログで紹介した通り、併設されたテクノフロンティア2014技術シンポジウムでは、私も2つ講演します。
特に48V系の話では、一般化された話では無く、具体的な回路方式、スイッチング周波数、使用デバイス等の「解」を掲示します。
車載電源メーカー様、この話を参考にして、ドイツに負けないで下さい!(笑)

下記にプログラムがアップされています。
(PDFファイルが開きます)

http://www.jma.or.jp/tf/sym/tfs-pdf.pdf

皆さん、是非、ご来場下さい!


最後に、先日行われた近自然の講演の打ち上げの様子でお別れです。



真ん中の山脇正俊さんを講師に迎えて、近自然の考え方、事例について紹介してもらいました。
ドクター1年の金澤(右側の眼鏡の小太りの青年)が主催して、全ての作業を行い、講演会にこぎ着けました。
金澤、お疲れ様!

山脇さんは、私の古い友人で、私がスイス連邦大学へポスドクで行こうとしたときに、色々と現地でお世話して頂いた方です。
チューリッヒで合気道の道場を持たれているので、私はポスドク期間を終えたらチューリッヒで空手道場を併設させて頂く予定でした。

人生は思うようにいかないものです。(笑)


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